福岡市や糸島市で新築の外構工事や、お庭のリフォームをお考えの皆様。
「理想の庭をいつまでに完成させたい」というご希望はおありでしょうか。
実は、外構・エクステリア工事には、その内容や規模だけでなく、「気候」という重要な要素が施工期間に大きく影響します。
特に福岡県は、梅雨や台風、夏場の猛暑など、季節ごとの特徴がはっきりしているため、最適な工事時期を見極めることが、品質の高い仕上がりとスムーズな進行の鍵となります。

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この記事では、福岡県・佐賀県でエクステリア工事や建築金物製作を手がける私たち株式会社MetalFarmが、専門家の視点から外構工事の期間と、福岡の気候を考慮した最適な工事時期について詳しく解説します。
外構・エクステリア工事の基本的な施工期間
外構工事と一言でいっても、その内容は多岐にわたります。門扉の設置のような小規模なものから、お庭全体のリフォームまで、規模や内容によって施工期間は大きく異なります。まずは、一般的な工事内容ごとの期間の目安を把握しておきましょう。
■ 工事の種類別・施工期間の目安
外構工事の期間は、作業内容や天候に左右されますが、一般的な目安は以下の通りです。
複数の工事を組み合わせる場合は、それぞれの期間を合算したものが全体の工期となります。
■ 新築とリフォームでの期間の違い
外構工事は、新築の場合と既存の住宅をリフォームする場合とで、進め方や期間が異なります。
新築外構の場合
建物の建築と並行して計画を進められるため、効率的なスケジュールを組みやすいのが特徴です。
建物の基礎工事が終わった段階から外構の準備に取り掛かることができ、重機の搬入や資材の置き場所も確保しやすいため、比較的スムーズに工事が進みます。
庭のリフォームの場合
既存のブロック塀や駐車場、植木などを解体・撤去する作業が最初に必要となります。
この解体・撤去作業の規模によって、工期が数日~1週間程度追加でかかることがあります。また、居住しながらの工事となるため、生活への影響を最小限に抑える配慮も必要になります。
■ 施工期間が変動する主な要因
計画段階で提示される施工期間は、あくまで目安です。
実際には様々な要因で変動する可能性があります。
天候条件
影響:雨や雪、強風などの悪天候は、屋外作業である外構工事の天敵です。
特にコンクリート打設や塗装作業は、天候によって作業が中断・延期されることが多く、工期延長の最も一般的な原因となります。
現場の状況
影響:土地の高低差が大きい、地盤が想定より軟弱、隣家との距離が近いなど、現場の立地条件によって作業の難易度が変わります。
重機が入れない狭小地では手作業が増え、工期が長くなる傾向があります。
資材・製品の納期
影響:特殊なタイルや海外製のフェンス、オーダーメイドの金物など、特定の資材や製品を使用する場合、メーカーの在庫状況や輸送状況によって納期が変動します。
資材の到着が遅れると、その後の工程すべてに影響が出ます。
福岡県の気候特性と外構工事への影響
施工期間を考える上で、福岡県ならではの気候特性を理解することは非常に重要です。
季節ごとの気候が、外構工事の品質やスケジュールにどのような影響を与えるのかを具体的に見ていきましょう。
■ 梅雨・台風シーズン(6月~10月)の注意点
福岡県は、例年6月上旬から7月中旬にかけて梅雨に入り、夏から秋にかけては台風の影響を受けやすい地域です。この時期の工事には特に注意が必要です。
■ 夏場の猛暑(7月~8月)が工事に与える影響
福岡の夏は日差しが強く、厳しい暑さに見舞われます。この猛暑も外構工事に影響を与えます。
作業効率の低下:炎天下での作業は熱中症のリスクが高まり、作業員の健康と安全を守るために、こまめな休憩が必要となります。
そのため、1日あたりの作業時間が短くなり、結果として工期が延びる可能性があります。
コンクリートの品質への影響:気温が高いと、打設したコンクリートの水分が急激に蒸発し、ひび割れ(クラック)が発生しやすくなります。
これを防ぐために、散水などの養生対策が必要となり、通常よりも手間がかかります。
■ 冬場の冷え込み(12月~2月)と施工品質
冬場の工事では、気温の低下が問題となります。
特に、福岡市や糸島市の沿岸部では、冷たい風が吹き付けることもあります。
コンクリートの硬化不良:気温が5℃以下になると、コンクリートの化学反応が遅くなり、固まるまでに時間がかかったり、十分な強度が出なかったりする「硬化不良」のリスクが高まります。
特に、最低気温が氷点下になるような日は、コンクリート内部の水分が凍結し、強度を著しく低下させる「凍害」の危険性があるため、原則としてコンクリート打設は行えません。
日照時間の短縮:冬は日没が早いため、1日の作業時間が短くなります。
特に左官作業や塗装作業など、明るさが必要な工程は、作業時間が限られてしまいます。
福岡で外構工事を行うのに最適な時期とは?
これまでの気候特性を踏まえると、福岡県で外構工事を行うのに適した時期が見えてきます。
品質を確保し、スムーズに工事を進めるためのベストシーズンとおすすめシーズンをご紹介します。
【ベストシーズン】春(3月~5月)
春は、外構工事における年間で最も良い季節と言えます。
メリット: 気候が安定しており、雨の日が少なく、気温も作業に適しているため、工事が計画通りに進みやすいです。
コンクリートの養生や植物の植栽にも最適な気候条件です。
新生活が始まる春に向けてお庭を完成させたいというニーズにも対応できます。
注意点: 工事の依頼が集中する時期でもあるため、早めに業者へ相談し、契約を済ませておく必要があります。
【おすすめシーズン】秋(10月~11月)
台風シーズンが過ぎ去った秋も、春に次いで工事に適した季節です。
メリット: 気候が穏やかで晴れの日が多く、春と同様に作業がしやすいです。
年末年始を新しい綺麗な外構で迎えたいというご要望を叶えることができます。
植栽に関しても、多くの樹木が植え付けに適した時期となります。
注意点: 秋雨前線の影響で雨が続くことがあるため、天気予報を注視しながら工程を組む必要があります。
時期選びで失敗しないための計画の立て方
最適な時期に工事を行うためには、事前の計画が何よりも重要です。以下のポイントを押さえて、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
1. 完成希望時期から逆算する
「いつまでに完成させたいか」をまず決め、そこから打ち合わせ期間(約1ヶ月)、契約・資材発注期間(約2週間~1ヶ月)、そして施工期間を逆算して、業者への相談を開始する時期を決めましょう。
2. 業者への相談は2~3ヶ月前が理想
特に春や秋の人気シーズンに工事を希望する場合、業者のスケジュールは早くから埋まってしまいます。
希望の時期を逃さないためにも、工事開始希望日の2~3ヶ月前には相談を始めることをお勧めします。
3. 天候による遅延を想定しておく
外構工事は天候に左右されることを前提に、スケジュールにはある程度の「予備日」を設けておくと、万が一遅れが生じても焦らずに対応できます。
業者選びと事前の準備でスムーズな工事を実現
理想の時期に、満足のいく外構工事を行うためには、信頼できるパートナー(業者)選びと、工事を円滑に進めるための準備が欠かせません。
■ 信頼できる業者の見極め方
業者選びは外構工事の成功を左右する最も重要な要素です。以下の点をチェックしましょう。
地域での実績が豊富か
福岡市や糸島市など、施工を希望する地域の気候や土地の特性を熟知している業者は、適切な施工方法や材料を提案してくれます。
ヒアリングが丁寧で、提案力があるか
お客様の要望を丁寧に聞き取り、専門家の視点からプラスアルファの提案をしてくれる業者は信頼できます。メリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。
見積もりの内容が明確か
「工事一式」といった曖昧な表記ではなく、どの作業にどれくらいの費用がかかるのか、使用する資材の単価や数量まで詳細に記載された見積書を提出してくれる業者を選びましょう。
■ 工事前の近隣への配慮と挨拶の重要性
工事期間中は、騒音や振動、作業車両の出入りなどで、ご近所に迷惑をかけてしまう可能性があります。
工事が始まる前に、業者と一緒に近隣の方々へ挨拶に伺い、工事の概要(内容、期間など)を説明しておくことが、良好なご近所関係を保ち、トラブルを未然に防ぐために非常に重要です。
こうした配慮を率先して提案・実行してくれる業者かどうかも、見極めるポイントの一つです。
福岡の気候を理解し、計画的に理想の外構を実現しましょう
今回は、外構・エクステリア工事の基本的な施工期間から、福岡県の気候特性を踏まえた最適な工事時期について解説しました。
お住まいの外観を彩り、暮らしを豊かにする外構工事は、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、気候というコントロールできない要素を正しく理解し、余裕を持った計画を立てることが成功への近道です。
特に、工事の依頼が集中する春(3月~5月)や秋(10月~11月)は、信頼できる業者を早めに確保することが大切です。
この記事が、福岡市や糸島市で新築の外構や庭のリフォームを検討されている皆様の、理想の住まいづくりのお役に立てれば幸いです。



